Director's messages of 2012 asia univ. int'l open tennis

DIRECTOR'S MESSAGES

<世界のテニスの壁を突破する!>

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亜細亜大学
国際オープンテニス2012
大会ディレクター
堀内 昌一
(法学部教授/テニス部監督)

 世界を目指す日本男子に、特にジュニアや学生たちの多くに、参加の機会をつくり、経験してもらい、強くなってもらいたいと始めたフューチャーズです。
また、体育会テニス部を通じて競技のテニス活動をしている学生たちが、大会運営に携わり、大会の舞台裏を知ることで、テニスに対する考え方、取り組み方に影響を与えたいと、大学を舞台とするフューチャーズを始めたいきさつもあります。その大会が、昨年の東日本大震災による中止を挟んで、5回目を迎えることになり、女子は第1回大会となります。
振り返ると、手探りの状況から始めたのが第1回大会でした。まさにあらゆる経験が初めてとなり、『知ること』から始まりました。何かが起きてから動き始めることも多く、大会そのものを成功させようと焦り、試合に真剣に向き合う余裕がありませんでした。
 それが、今昨年は大きく変わりました。学生アシスタントディレクターが中心となり、学生たちが、何かが起きる前に自主的に動き始めることができたように思います。これまでの大会と今年の大きな違いは、その『気付き』にあります。 
 昨年は『準備』に多くの時間をかけました。準備をしっかり行うことによって、様々なところで変化が起きていきました。一番の変化は、試合に真剣に向き合う時間がつくれたことです。また、準備という中には、大会を支えてくださるスポンサーとの交渉やメディアとの連絡などもありますが、それらについても、こちらが指示する前に学生自らが行動を起こし、折衝するなど、彼らの行動が大きく広がったことを感じています。過去3年の経験と反省が、学生たちを変えました。
第1回大会で1年生だった学生は、今年第5回大会で卒業生になっています。時間はかかっていますが、彼らが『気付く』ことができたこと、それはこの大会を続けてきたことにおいて、何ものにも代え難い宝物になりました。
前大会は、私たち亜大テニス部が、年間を通じて25回開催したチャリティークリニックに参加いただいた、延べ600名のテニスファンの皆様からいただいた参加フィーを、大会開催資金に充てさせていただいております。私たちは皆さんのことを大会サポーターと呼ばせていただきました。
 大会サポーターの皆様からの資金の支えが大きかったことはもちろんですが、何よりも、多くのテニスファンの皆様に、心の支えになっていただいたことが嬉しくてなりません。
大会開催の主旨をご理解いただき、日本男子への期待を寄せていただいたことに、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

大会期間中には、さらに多くのテニスファンの皆様と同じ時間を共有しようと、学生たちが毎日様々なイベントを実施しました。「ジュニアクリニック」「学生クリニック」「指導者クリニック」「プロアマ大会」などを行ない、その結果、昨年は過去最高の入場者数(700名超)を得ることができました。
前大会は、予予選から始まり、国内外から200名を超える参加選手がありました。続く予選においても、定員の64名を上回る参加希望があり、学生の参加が特に増えたように思います。
F1亜細亜大学、F2早稲田大学、F3山梨学院大学に続いて、一昨年はF4筑波大学が加わり、春休みの4週間を使った大学フューチャーズシリーズとなりました。これが選手たちの中に、新年度の目標大会として認知されていると感じています。
 また、一昨年は学生が、F1亜大でベスト16、F2早大、F3山学大、F4筑大の各大会でベスト8入りを果たすなど、これまでにない成果を見せてくれています。やはり、テニスプレーヤーは連続して戦っていく中で鍛えられ、強くなっていくのだと、学生たちはこのシリーズを通じて知ることができたでしょう。
学生に限らず、昨年高校を卒業して参加した18歳のプロ選手もそれを感じたはずです。予選を突破し、さらに本戦でポイントを稼いでいきました。この4連戦で大活躍を見せ、連戦の中で強くなっていく、プロテニスプレーヤーの生活を知ったのではないでしょうか。

振り返れば、一昨年までフューチャーズでプレーしていた杉田祐一プロや伊藤竜馬プロが、昨年はフューチャーズを卒業し、チャレンジャー大会でプレーしています。今やデ杯日本代表でもあり、そして、グランドスラム予選にも参戦している彼らの姿を見るとき、フューチャーズ大会をプレーする参加選手たちにとって、それは大きな励みになるに違いありません。
現在の厳しい経済情勢の中、高校やジュニアを卒業する選手たちの、将来の選択は厳しいものがあります。
プロを選ぶか、それとも実業団を選ぶか、それとも進学を選び、文武両道を選ぶか。選ぶ道、選ぶ理由は人それぞれであり、置かれた環境の影響を受けることも多くあるでしょう。しかし、その中で大事にしなければならないことは、所属先や資格ではなく、どんな立場であろうとも、大きな目標を持ち、そこへ向かって、強い意思を持って取り組んでいくことにあると思います。
だからプロ、アマ関係なく、学生もプロと同じ精神を持って、テニスに真剣に取り組んでいく。その中で道は拓かれてきます。その道を切り開く舞台の一つがこのフューチャーズだと私は思います。

4週間連続の大学フーチャーズシリーズは、4週間=1か月という長い期間を一つの舞台ととらえ、そこで合宿しながら参加することもできる大会です。その経験の上に、海外のフューチャーズの経験を重ねていくことで、テニスを熟成させていき、さらに次のステージへと進んでほしいと思います。
日本の若い選手たちは、このフューチャーズを大いに生かし、前に進んでほしいと思います。
 今年度は、日本女子の強化にも取り組み、女子1万ドル大会の開催をいたします。今後ともご支援、ご協力の程、よろしくお願いいたします。