栗田研究室の広場
ボランティア論T

[講義の目標]

 「ボランティア論T」は現代社会におけるボランティアの意義と実情を学ぶことを目標とする授業です。単なる机上の学習に終わらせず、実際にボランティア活動をやることを通じてボランティアの世界を体験し、各自の「ボランティア論」の基礎イメージを作りだし、21世紀を迎える我々の生き方をともに考ることを目指します。

 具体的な達成目標としてはさしあたり次のようなことを考えていますので、各自、自分なりの学習目標を設定して受講してください。

@ボランティア活動を実際に体験する
A自分のボランティア体験を振り返り、自分のボランティア・イメージを検証する
Bボランティアのいくつかの活動分野について知る
Cボランティアを受ける側の考えとニーズを理解する
Dボランティア活動をする際に必要な態度とルールを理解する
E受講者仲間とコミュニケーションを図り、相手の話と気持ちを聞く方法、自分の気 持ちを伝える方法を学ぶ
Fボランティアの歴史と基本的な理念を理解する
G21世紀におけるボランティアの社会的意義について考える
Hボランティアに関連して自らの生き方を振り返る

 授業についての質疑、活動の交流・討論など、ボランティア学習にふさわしい受講生の積極的な授業参加を期待します。

 学習の目安としては、授業出席26時間、自習・振り返りなど学習記録作成26時間、ボランティア活動15時間(約5回分)、実習報告作成3時間、学期末レポート(2,400字以上)作成20時間の合計90時間程度の学習量を想定しています。

[学習上の留意点]

<ボランティア活動の必修について>

 ボランティアの活動を経験しなくてはボランティアについて学んだことにはなりません。「泳ぎを覚えるには水に入らなくてはならない」からです。ボランティアは自主的な活動ですが、「ボランティア論」はボランティアについて学ぶ「ボランティア学習」であると位置づけています。ですから、学ぶ範囲で最低限必要なボランティア活動を必修にしているのです。

<登録の仕方>

 したがって、現在ボランティア活動している人を除いて、受講生は亜細亜大学ボランティアセンター(以下「AUVC」と略)に仮登録し、ボランティアセンター武蔵野(VCM)と連携をとりながら、個別に適当な活動先の情報を探すことになります。仮登録は第2回の授業時に行ないます。あるいは、地元で活動したい人は自分の居住地域のボランティアセンターに登録しても構いませんので、その旨を活動計画書に書いて知らせてください。

 なお、ボランティア活動時の事故に備えて、各自ボランティア保険(年間500円程度)に加入してください。

<ボランティア活動内容>

 AUVCの場合は、障害を持つ亜大生のサポート、AUVCの運営サポート活動(ホームページ管理、地域情報収集、他大学交流、行事や研修の企画など)、ユニセフ募金、キャンパス環境チェック活動、障害者が運営する喫茶店の手伝い、重度身体障害者の生活介助、不登校通級施設交流活動(中学生)、放課後の子ども保育活動手伝いなどがあります。

 VCMの場合は、献血ルームの手伝い、養護学級などの保育・各種の介助、障害児の通学介助や遊び相手・勉学指導、老人病院や特別養護老人ホームの訪問・介助、諸団体のバザーなどイベント手伝い、作業所での補助活動、などがあります。

 夏休み中のものとしては、東京都全域で行なう「青少年体験ボランティア」(7〜9月)のさまざまの活動があります。これについては、6月末頃に募集パンフレットが出来ますので、それを見て各区や市町村のセンターに申し込むことになります。

<社会人聴講生、教職課程受講生の方へ>

1 武蔵野市と協定を結んでいる社会人聴講生を受け入れますが、社会人聴講生のボランティア活動は任意とします。

2 この科目は教職課程履修生の「介護等体験」活動のオリエンテーション科目としても位置づけられていますが、 今年度介護等体験活動を行う方はそれをもって15時間以上の活動に振り替えます。そのほかの方は一般学生と同様に15時間以上のボランティア体験活動をしてください。

【授業スケジュールと当日の準備()及び自習の内容(◆)】

(1) 4/12 オリエンテーション(開講の趣旨、学習の進め方、約束事) 栗田

        *履修者決定(定員超過の場合)

        ◆この日に配布するシラバスをよく読み、全体の流れをつかむ

◆参考文献の筆頭にある『わかる・みつかる・できる』(内外学生センター1999)を次回までにざっと読む

(2) 4/19 ボランティアの意義を考える 栗田

        ◆ボランティアの四原則について理解したことをノートにまとめる

        ◆シラバス記載の達成目標9項目を参考にして自分の学習目標を設定する
(3) 4/26 ワークショップ(1)ボランティアって何だ? 栗田

        ・この時間に亜細亜大学ボランティアセンター(AUVC)に仮登録

        ♣学習目標を提出

        ◆ワークショップの内容について友人と話し合う

        ◆ワークショップで学んだこと、感じたことをノートにまとめる

(4) 5/10 ワークショップ(2)コミュニケーションの進め方 栗田

        ◆この時間の後に亜細亜大学ボランティアセンターの活動メニュー紹介

        ◆ボランティア体験活動の計画を立てる

(5) 5/17(公開)視覚障害者として生きる 奥山茂(司法試験準備中・亜大卒)

        ◆奥山さんの話の要点をまとめる

        ◆授業後、奥山さんを武蔵境駅まで送り、お茶飲み話をする(有志)

        ◆奥山さんにメールを送り、質問や意見交換をする(有志)

(6) 5/24(公開)大学生とボランティア

亜大のボランティアサークル(AUVC、一般奉仕会「細流」、PSJ)と近隣大学のボランティアサークルから数名来てもらい、活動内容をプレゼンテーションし、質疑応答と呼びかけ。

◆それぞれの部室を訪問して詳しい話を聞く(有志)

        ♣「活動計画書1」を提出

(7)5/31(公開)聴覚障害者の世界とコミュニケーション 橋本一郎(厚生労働大臣認定手話通訳士・亜大卒)

        ◆橋本さんの話の要点をまとめる

        ◆手話やノートテイクを学ぶ(有志)

        ◆亜大で学ぶ聴覚障害学生の学習を支援する(有志)

(8)6/7(公開)ボランティア受入団体大集合

・大学生の活動受け入れ団体を招いてプレゼンテーションをしてもらい、質疑応答後、個別ブースで活動相談を受け付ける(SOSIA、JUON、スランガニ基金、杉の子会を予定)

(9)6/14(公開)国際ボランティアの世界 横田宗(Action International 代表・亜大卒)

        ◆横田さんの話の要点をまとめる

        ◆Action International のホームページを見る

        ◆横田さんの事務所を訪ねてもっと詳しい話を聞く(有志)

(10)6/21(公開)子どもと教育ボランティアの世界 高橋真佐美(CEP・子どもひろば代表理事)

        ◆高橋さんの話の要点をまとめる

        ◆「CEP・子どもひろば」のホームページを見る

        ◆「CEP・子どもひろば」の事務所を訪ねてもっと詳しい話を聞く(有志)

        ・「夏休み青少年体験ボランティア」活動メニュー一覧を閲覧できます

(11)6/28 「ボランティアについて考えたこと(1)」 栗田

        ♣これまでに学んだことをお互いに確認するまとめの作業をするので、これまでの学習を振り返っておく

(12)7/5 「ボランティアについて考えたこと(2)」 栗田

        ♣「活動計画書2」を提出

        ♣夏休み中の体験活動について計画を詰めておき、必要な情報を得る

        ◆クラスのメンバーの考え方について友人と話し合う

        ◆この時間で学んだこと、感じたことをノートにまとめる

(13)7/12 「ボランティアについて考えたこと(3)」 栗田

        ・「活動報告書」「自己評価シート」「受け入れ先評価シート」「9/29案内状」など必要な用紙の確認

        ♣前回の内容をふまえた1分間スピーチ(決意表明)の内容を考えてくる

        ◆クラスのメンバーの1分間決意表明の内容について友人と話し合う

        ◆この授業全体で学んだこと、感じたことをノートにまとめる

(14)9/27(17時〜19時)(番外)ボランティア体験活動成果発表・交流会 栗田

        ・活動の受け入れ先スタッフの方も招待する予定

        ♣レポートを提出

        ♣当日の発表について準備する(受け入れ先が同じ活動はグループ単位で発表)

[学期末レポート提出要領]

<レポート提出資格>授業に3分の2以上出席し、実習を15時間行なった方に限ります。

<テーマ>授業内容およびボランティア活動の経験をふまえ、ボランティアについて考えることをまとめてください(具体的なテーマは自分で設定してタイトルを付けてください)

<形式と分量及び締切>ワープロ清書で2400字以上とします。締切は9月25日。 印刷したものを提出するとともにメールで添付・送信してください。

[成績評価の方法]

1 以下の9項目を参考にしながら、皆さんの自己評価を最大限に尊重して評価します。ただし、ボランティア活動についての評価ではなく、ボランティアについて皆さんが学んだ内容に関して評価をします。

 教員と評価が食い違った場合(教員の評価より皆さんの評価が高すぎる場合)は個別の相談して皆さんの納得のいく形で最終評価を決定します。その場合は掲示するか直接電話で知らせますので、指定の日までに掲示・連絡がなかった方は自己評価以上の成績が出されていることになります。

学習目標設定シート
@出席(回数・3分の2以上出席していないと評価の対象となりません)
A質問票(内容)
B活動計画書
Cボランティア活動報告書(15時間以上の活動量と振り返りの内容)
D活動受け入れ先評価シート(時間を守ったか、積極的に活動したか、等)
Eレポート(2400字以上の分量と内容)
F自己評価シート(内容)
Gボランティア活動成果発表・交流会の発表(内容と態度)

2 成績発表について

 レポート提出〆切日が遅いので、成績は通常の成績発表の段階では公式には表示できず、来年春の成績発表の段階で表示されます。なお、念のために具体的に知りたい方は、指定の日以降に、栗田研究室前に掲示しますので、それで確認してください。

[参考文献](*印はボランティア論Uにも共通のものです)
 

*経済企画庁編、国民生活白書・平成12年版、2000

 わかる・みつかる・できる―学生のためのボランティアガイド、内外学生センター、1999

*ボランティア白書2001、日本青年奉仕協会、2001

*金子郁容、ボランティア―もうひとつの情報社会、岩波新書、1992

 講談社編、ボランティア―はじめの一歩、講談社、1994

 吹浦忠正、海外ボランティア入門、自由国民社、1994

*巡静一・早瀬昇、基礎から学ぶボランティアの理論と実際、中央法規、1997

 2001年・国際ボランティア年ハンドブック、JYVAブックレット、1998

*ケン・アレン、ボランティアが変える世界、アルク、1998


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