(図書館の達人への道 その10)
国内の判例・判例評釈の調べ方
 
【判例の調査法】

1.引用または参考文献の略語調査

 引用・参考文献の判例掲載資料が略語で記されている場合が多い。そんなときは、まず正式な判例集名や掲載雑誌名を確認する。
 
手順(1) 判例集・主要判例文献の略語は下記参照。他雑誌は『法律報』1月号の文献略語表参照。
手順(2) 正式書名または誌名をもとに、本学図書館で所蔵しているか否かを「OPAC(蔵書検索端末機)」で検索
手順(3) 判例集は6階奥の判例集コーナー、専門雑誌は5階の雑誌コーナーへ(古いものや比較的利用されない判例集及び10年以内の雑誌は、地下書庫・別館書庫に所蔵。OPACで所在確認しておく)
 

 
2.判例を探す

方法1:本学図書館ホームページからオンライン検索を選択

手順(1) オンラインデータベースメニューから『LEX/DB INTERNET』を選択。(明治8年からの全ての判例が全文で提供されている国内唯一の判例データベース)
手順(2) さらに各メニュー(総合データベース、要旨データベース、個別データベース、Q&Aデータベース、LEXニュース・レター)から目的に合ったデータベースを選択。
手順(3) キーワードを入力(フリーキーワード方式。書誌情報、判例全文に含まれる文字列の完全一致型。個人名・法人名からはプライバシー保護の観点から検索できないので注意)
手順(4) 書誌情報表示(判例要旨の一部、内容中のキーワード、判例評釈などの関連文献が分かる)
手順(5) 全文表示が必要なら全文表示。
手順(6) 印刷が必要なら印刷もOK。

方法2:
『判例体系』[判例要旨掲載の判例集
 判例体系には冊子体とCD−ROM版がある。冊子体は、1期版と2期版とに分かれ、2期版は、図書館6階、1期版はB1書庫。冊子体は条文ごとに調査するのが基本。
 CD-ROM版は、6階の専用PC(パーソナルコンピュータ)及び各階に設置されている「亜細亜大学図書館CD−ROM検索システム」PC端末から例体系CD−ROM版を利用。要旨だけでなく全文入手も可能。

 

 
【判例評釈文献の調査法】
 
方法1: 『法律判例文献情報』を利用
『法律判例文献情報』は、冊子体とCD−ROM版がある。冊子体は図書館3階の書誌コーナー(5階書誌コーナー 320/H89)、CD−ROM版は、各フロアーに設置されているデジタルライブラリーシステム(PC)で利用。どんな判例評釈がなんと言う雑誌に掲載されているかを調べることができる。キーワードを含め多面検索をしたい場合は、CD−ROMが便利。
方法2: 前記『LEX/DB INTERNET』の書誌情報に紹介の判例評釈文献を利用。
 

 
【判例集関係文献略語一覧】

 1.戦前の判例集
略 語
資 料 名
民 録 
 大審院民事判決禄 
刑 録 
 大審院刑事判決禄 
民 集 
 大審院民事判例集 
刑 集 
 大審院刑事判例集 


 2.戦後の判例集・主要な判例掲載雑誌
略 語
資 料 名
民 集 
 最高裁判所判例集(民事) 
刑 集 
 最高裁判所判例集(刑事) 
高 民 
 高等裁判所判例集(民事) 
高 刑 
 高等裁判所判例集(刑事) 
行 集 
 行政事件裁判例集 
下民集 
 下級裁判所民事裁判例集 
家 月 
 家庭裁判月報 
刑 月 
 刑事裁判月報 
労民集 
 労働関係民事裁判例集 
判 時 
 判例時報 
金 法 
 金融法務事情 
金 判 
 金融・商事判例 
判 タ 
 判例タイムズ 
 


 
【判例調査知識を得るための本】

板寺一太郎著『法学文献の調べ方』 
   東京大学出版会 1978
【6階参考図書 320.31/I86】
 
・西野喜一著『法律文献学入門−法令・判例・文献の調べ方−』
   成文堂 2002
【6階参考図書 320.31/H89】
 
・いしかわまりこ編著『リーガル・リサーチ』
   日本評論社 2003
【6階参考図書 320.7/R 39】
 

(図書館の達人への道 その10 2004