中国研究T

[科目の説明]
「中国研究」は、中国に関心を抱き、中国をもっと知りたい学生を対象とする講義である。いまや世界の人口の四人に一人は中国人であると言われる。しかし「中国」は政治的概念であると同時に文化的概念でもある。「中国人」には、中華人民共和国の国民、中華民国の国民、香港及び澳門特別行政区の市民、さらに中国国籍は有さないが、世界各地に散らばる華人が含まれる。本講義は、「文化的中国」と「政治的中国」の認識に努めることによって、今日の東アジア政治及び国際関係に対する理解力や分析力を高めることを目的とする。

[講義概要]
講義題目:「穏歩」と「急進」に揺れ動く現代中国
「中国研究T」は中国の歴史と文化背景を紹介し、社会主義政権の成立、「改革・開放」政策の実行に至るまでの経緯を概観する。

[授業計画]
1.講義概要と方針の説明
2.中国理解の3つのキーワード
3.中華思想と「大一統」
4.近代化の道程
5.中国の政治体制
6.社会主義中国の成立
7.「穏歩」と「急進」の振り子
8.文化大革命T
9.対外政策の基本構造
10.文化大革命U:四人組時代
11.改革開放
12.日中政治・経済関係
13.民主化運動と天安門事件
14.WTO加盟後の中国

[授業方法]
授業は講義方式で進めるが、内容に関する質問には授業中随時応じたい。またビデオなどの視覚的な教材を補助的に使いたい。

[成績評価の方法]
(1)数回の予告なし小テスト(2)期末試験によって行う。

[教科書・参考書]
天児慧『中華人民共和国史』岩波新書 646
岡部達味編著『中国をめぐる国際環境』岩波書店
ユン・チャン著、土屋京子訳『ワイルド・スワン』講談社
余華著『活着:ある農夫の一生』東方書店
天児慧『現代中国:移行期の政治社会』東大出版会
天児慧『中国:溶変する社会主義大国』東大出版会
岡部達味『グレーター・チャイナの政治変容』勁草書房
毛里和子編『現代中国の構造変動1:大国中国への視座』東大出版会
毛里和子編『現代中国の構造変動7:中華世界--アイデンティティの再編』東大出版会

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